パンナ、パンケーキスワップ(PancakeSwap)って知ってる?
どっかで聞いたことあるような名前だけど……何だったかな?
仮想通貨のDEX(分散型取引所)のことだよ。取引をする際の手数料が大手取引所を使うよりも安くなったり、仮想通貨を持っているだけで利息がもらえたりするから、日本のユーザーにも人気なんだ!
持っているだけで利息がもらえる……ステーキングのことね!
”持っているだけ”ってなんか怪しそうだけど、本当に大丈夫かな?
もちろん注意点もあるよ。それでは一緒に見ていこう!
パンケーキスワップ(PancakeSwap)とは
海外の仮想通貨取引所を利用している方はご存じかもしれませんが、パンケーキスワップ(PancakeSwap)とは、世界大手取引所の一つ・BINANCEのブロックチェーン(BSC)上で運営される分散型取引所(DEX)の一つです。
運営には自動マーケットメイカー(AMM)というメカニズムが利用されていて、一般的な大手仮想通貨取引所とは違い、ユーザーが直接取引できる仕組みとなっています。
アルファベットばっかでよく分からないんだけど…
大丈夫!ひとつずつ解説していくね!
パンケーキスワップを理解するための3つのキーワード
パンケーキスワップの構造について理解するためには、以下の3つのキーワードについて、意味を理解する必要があります。
- BSC(バイナンススマートチェーン)
- DEX(分散型取引所)
- AMM(自動マーケットメイカー)
以下、それぞれの意味をかんたんにご説明します。
キーワードの意味が分かると、どんな仕組みなのかイメージがつかみやすいよ!
BSC(バイナンススマートチェーン)
BSCとは、バイナンススマートチェーンの略語で、海外大手取引所のBINANCEが提供している独自のブロックチェーンです。
スマートコントラクト機能を搭載しているため、処理速度が速く取引時の手数料も安いのが特徴です。
BSCは、仮想通貨・イーサリアムのブロックチェーンと互換性があるため、イーサリアム系の仮想通貨ウォレットであるMetaMask(メタマスク)と連携できます。
パンケーキスワップは、このBSC上に構築されているため、メタマスクを利用することが前提となります。
BSCは『パンケーキスワップを動かしている仕組み』ってイメージするといいかも!
DEX(分散型取引所)
パンケーキスワップは、日本語で分散型取引所と呼ばれる「DEX」の一種です。
DEXとは、仮想通貨を取引するユーザー間で直接取引を行うための取引所で、大手取引所のような「管理者」がいない中で直接取引を行うのが特徴です。
DEXの運営には、基本的に仲介者となる企業が存在しないため、あらかじめ設定されたプログラムに基づき契約が実行されるスマートコントラクト機能が必要です。
パンケーキスワップで使われているブロックチェーンのBSCには、スマートコントラクト機能が搭載されているため、ユーザーは取引所の管理者を介さずに取引ができます。
なんで大手取引所と同じ仕組みじゃだめなの?
無人でやり取りできるようにして、取引時に発生する手数料を安くしているんだよ。
AMM(自動マーケットメイカー)
パンケーキスワップでは、AMM(自動マーケットメイカー)という仕組みが採用されています。
AMMでは、大手取引所で見られる通貨ペア(ETH/DAIなど)が、流動性プールという形で存在しています。
それぞれの通貨ペアの流動性プールを探し、例えばETH(イーサリアム)でDAI(ダイ)を買いたい場合は、流動性プールの中にETHを入れて、代わりに相当の価値のDAIをプールからもらいます。
また、流動性プールに資金を提供したユーザーには、取引で支払われた手数料の一部が報酬として与えられる仕組みになっています。
流動性プールに資金を提供するって、具体的にどういうこと?
さっきのETH/DAIのペアだったら、両方の仮想通貨を流動性プールに預けるってことだよ。
ちなみに、パンケーキスワップ上で流動性プールに資金を提供すると、仮想通貨を預けた証明として「LPトークン」がもらえます。
提供した通貨を回収する・利子をもらう際に必要となるもので、報酬として得られる「CAKE」というトークンは、後述するファーミング・ステーキングに活用できます。
パンケーキスワップで仮想通貨取引を行うメリット
パンケーキスワップを利用して仮想通貨取引を行うと、次のようなメリットがあります。
- 取引手数料が安い
- 利回りが高い
- 将来性がある
以下、それぞれのメリットについてかんたんにご紹介します。
日本の銀行でお金のやり取りや預金をするよりも、大きなリターンを得られる可能性が高いんだよ。
取引手数料が安い
イーサリアムチェーンを使うパンケーキスワップ以外のDEXを利用した場合、ブロックチェーンに取引履歴を記録する手数料(ガス代)は、数千円程度発生することがあります。
これに対してパンケーキスワップの手数料は、安いタイミングなら数十円程度に収まるため、将来的に需要が高まるものと期待されています。
2ケタ違うじゃん!
手数料が安いから、他のDEXを使っているユーザーも、乗り換えを検討してたりするんだよ。
利回りが高い
世界最大手であるBINANCEが絡んだDEXであるパンケーキスワップは、高利回りの運用が可能なDEXとしても知られています。
運用のタイミング次第では、利回り100%以上という、日本の金融機関ではあり得ないレベルの利回りの取引が可能です。
ちなみに、みずほ銀行の定期預金の利回りは0.002%だよ。
※2022年10月11日現在
定期にする意味ない!
将来性がある
パンケーキスワップが注目されているのは、単純に手数料や利回りの問題だけでなく、パンケーキスワップ内で利用されるCAKEの価値もまた上昇を続けている点です。
仮想通貨市場の影響を受けるため、どうしてもボラティリティ(価格変動)は大きくなりがちですが、長期的なスパンで見ると価値はおよそ10倍以上という結果となっています。
当初は60円程度の価値しかなかったものが、2022年10月には600円以上の価値になっているんだ。
夢のある話ね……
パンケーキスワップの基本的な使い方
パンケーキスワップで、ユーザーが利益を得るための基本的な使い方は、
- スワップ
- ファーミング
- ステーキング
の3種類です。
この3つに絞って利用する限りは、日本の大手仮想通貨取引所以外は使ったことがないという方でも、比較的挑戦しやすいかもしれません。
まずは、それぞれの使い方について紹介していくよ!
スワップ(仮想通貨の交換)
大手取引所と同様に、パンケーキスワップでは仮想通貨の交換ができます。
例えば「BCHを同価値のETHと交換する」といった使い方になります。
交換元の通貨(ユーザーとトレードしたい通貨)と、交換先の通貨(トレードにより得られる通貨)を選んで、数量を指定してスワップすればOKだよ。
基本的には取引所でやり取りするのと同じだね!
ファーミング
ファーミングとは、イールドファーミングとも呼ばれ、DEXに資産の貸し出し・提供を行うことで、金利や手数料収入を得ることです。
パンケーキスワップの場合、ファーミングによってCAKEという報酬が得られるため、それを元手に投資すること(ステーキング)ができます。
ファーミングは、次に説明するステーキングとセットで覚えておくと、イメージがつかみやすいよ。
パンケーキスワップでは、ステーキングの前段階なのね。
ステーキング
パンケーキスワップにおいて、CAKEは通貨として活用できるものですが、こちらを「シロッププール」と呼ばれる機能を使って預けておくと、それだけで報酬が得られます。
これをステーキングといい、基本的にはCAKEでのステーキングを継続して利益を得る形ですが、他の仮想通貨に交換することもできます。
ファーミングでもらったCAKEをステーキングするので、複利感覚で運用できるんだ。
BNB(バイナンスコイン)をCAKEに交換して、それをステーキングすることもできるのよ。
利子が高いなら、うまくいけば利子で暮らせちゃうかも!
宝くじ
CAKEを使った面白い仕組みとして、パンケーキスワップでは、自分が取引等で手に入れたCAKEを使って、宝くじ券を買うことができます。
12時間ごとに1回抽選があるという、日本の宝くじでは考えられない大盤振る舞いとなっています。
当選金額は、その回によって変動しますが、総じてかなりの高額です。
キャリーオーバーも発生することがあるため、手持ちのCAKEに余裕がある方は買ってみてもよいでしょう。
宝くじは、0~9までの6ケタの数字を順番通り当てないといけないから、最初でコケるとその時点でハズレだよ。
1ケタ当てるだけでも1/10の確率なのね。
パンケーキスワップのステーキングって難しい?
パンケーキスワップにチャレンジするなら、ステーキングを活用することで、手堅く利益を増やすことにつながります。
基本的には、ステーキングを続けるだけで利益が出せる仕組みになっているので、初心者から中級者にステップアップしようと考えている人にとって、パンケーキスワップのステーキングは有力な選択肢となるでしょう。
でも、メリットとデメリットが分からないと、やっぱり挑戦は怖いわね。
それぞれ、わかりやすく解説するよ!
パンケーキスワップのステーキングは基本「放置」でOK
パンケーキスワップでは、以下のような手順でステーキングを行います。
①ステーキングするプールを選ぶ
②ステーキングの手続きをパンケーキスワップ上で行う
③ステーキングの方法に応じて、ステーキングを継続するか解除するか確認する
詳しくは後述しますが、所定の期間ステーキングを解除できないような設定にすると、長く預ける分だけ利回りも増えていきます。
よって、パンケーキスワップでステーキングを行う場合、基本的には「放置」でよいでしょう。
大まかなステーキングの操作としては、以下の通り進めていきます。
①パンケーキスワップの公式URLからアクセス
②画面右上の「Connect Wallet」をクリック
③MetaMaskのアイコンを選ぶ
④画面右上の地球儀のマークをクリックして「日本語」を選ぶ
⑤日本語「獲得」のタブから「プール」を選択
⑥「CAKEをステーキング」と書かれた項目を有効にする
⑦方式を選択(フレキシブルまたはロック)
⑧手持ちのCAKEからステーキングする金額・ステーキング期間を入力して、手数料(ガス代)を確認し、入力内容が反映されていればOK!
基本的には、この流れで手続きするだけで、ステーキングが完了します。
フレキシブルとロックって……何?
CAKEの預け方の違いだよ!詳しく見ていこう。
ロック方式とフレキシブル方式
ステーキングを行うにあたり、パンケーキスワップでは「ロック方式」と「フレキシブル方式」の2通りから、ステーキング方式を選ぶことになります。
それぞれ、以下のような特徴・メリット・デメリットがあります。
方式 | 特徴 | メリット | デメリット |
ロック方式 | 一定期間、CAKEをパンケーキスワップに預けなければならない※(1週、5週、10週、25週、52週の5種類から選ぶ) | ・高い金利がキープできる・引き出す際に手数料が発生しない | ・一度指定した期間中はCAKEを引き出せない・大きな価格変動があっても、ステーキングを継続する必要があり、短期的な利益を狙えない |
フレキシブル方式 | パンケーキスワップに預け入れたCAKEは、いつでも引き出すことができる | ・自由に引き出せるので、普通預金のように利用できる・ステーキングを解除するタイミングを自由に決められる | ・ロック方式に比べて利回りは落ちる・引き出す際に手数料が発生する |
ロック方式の方が良さそうだけど……本当にそれでいいのかな?
細かく値動きをチェックしないなら、放置の方が楽だし利益も期待できるね。
パンケーキスワップを利用する際の注意点
パンケーキスワップは、日本の仮想通貨取引所と違い、取引を行う上で気を付けたい注意点があります。
海外の環境は日本ほど安全ではないので、パンケーキスワップでステーキングを行う際は、以下の注意点を頭に入れておきましょう。
リスクがあることを頭に入れておくと、取引が慎重になるよ!
金融庁の認可がなく、取引はすべて自己責任
パンケーキスワップやBINANCEは、金融庁の認可を受けていない取引所のため、日本の法律が及びません。
DEXということもあって、取引に関するサポートも基本的にありませんから、ある程度日本の取引所で経験を積んでから挑戦した方がよいでしょう。
詐欺に巻き込まれるリスクがある
日本でもフィッシング詐欺の被害は報告されていますが、パンケーキスワップにGoogle検索を通してアクセスすると、詐欺サイトを開いてしまう可能性があります。
必ず、公式サイトをブックマークしてからアクセスしてください。
想定した利回り通りに金利が発生するとは限らない
パンケーキスワップで取り扱っている仮想通貨は、ボラティリティが大きい銘柄の割合が多いため、狙った通りの利回りになるかどうかは不透明です。
年利が急変動して、想定していた利回りが確保できないこともありますから、大金は投資せず少しずつ試してみることをオススメします。
パンケーキスワップを始めるまでの手続きが複雑
これまで、国内の取引所を中心に仮想通貨のやり取りをしてきた方や、そもそも仮想通貨の取引自体が未経験という方にとって、パンケーキスワップを始めるまでの手続きは複雑です。
最低でも、以下のハードルをクリアしなければ、パンケーキスワップでステーキングを始めることはできません。
①国内取引所の口座開設
②MetaMaskのインストールと設定
③海外取引所の口座開設
④パンケーキスワップで流動性を提供してCAKEをもらう
もっとカンタンに始められると思ってたけど、初心者だと大変だね!
初心者が仮想通貨取引を始めるなら、まずはコインチェックから試すことをオススメするわ。
コインチェックは、スマホアプリの使いやすさに定評があるよ!仮想通貨取引で利用しやすいBTC(ビットコイン)を手数料0円で、500円から手に入れられるんだ。
スマホだけで口座開設ができるから、自分で自由に使えるパソコンがない人も安心だよ。
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この記事のまとめ
- パンケーキスワップは、利回りが高く将来性がある
- ステーキングは基本「放置」で利益が出る
- 金融庁の認可がないので、取引は自己責任となる
パンケーキスワップは、かんたんな方法で利益を出せる可能性がある反面、日本の取引所を使う場合に比べてリスクがあるよ。
ただ、取引自体はそれほど複雑じゃないから、余ったお金を高金利で投資したい場合は向いているかもね。
まずはCoincheckで取引してみて、それからチャレンジしてみようかな!
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