最近CGイラスト講座で勉強してるんだけど、課題を提出したらいいセンスしてるってほめられちゃった!
良かったわね。何か新しいイラストを描いて、NFT(非代替性トークン)として売ってみたら?
いや、そんな…売るほどではないけど…
売ってみないとどんな値段が付くかは分からないよ!NFTアートは世界中で取引されていて、特にOpenseaは世界最大級のマーケットプレイスと言われているんだ。
ただ、イーサリアムチェーンを使っているから、ガス代(GAS)には注意が必要ね。
おーぷんしー?ガス代?なんでウチのガス代が関係あるの?
大丈夫、1つひとつ説明していくよ!
世界最大級のNFTマーケットプレイス・Openseaとは
日本国内でNFTという概念が話題になったのは、2021年頃と言われています。
しかし、それ以前から、海外ではNFTの取引ができるマーケットプレイスが存在していました。
その中でも、世界最大級の規模のマーケットプレイスがOpenseaであり、審査なしで誰でもNFTを作成・出品することが可能です。
ブロックチェーン技術について専門知識のないアーティストでも、NFTアートの自動生成ツールなどを使えば、かんたんに自分のNFT作品が出品できます。
NFT作品を売り買いできる、世界最大級の市場なのね。
Opensea自体は海外のマーケットプレイスだけど、Googleの翻訳機能を使えば、日本語を表示して内容を確認できるよ!
Openseaの概要
Openseaは、2017年12月からサービスを開始しているNFTのマーケットプレイスで、サービス開始後から取引高は増えていきました。
2022年1月の売上は約27億ドルと、その他のNFTマーケットプレイスに比べて圧倒的な売上をたたき出しています。
しかし、仮想通貨の大暴落の影響を受けたこともあって、残念ながら暴落後の取引量は大幅な減少に転じます。
そのため、OpenseaのCEOであるデビン・フィンザー氏は、約20%のスタッフをレイオフ(一時解雇)しています。
なんかヤバそうじゃない?NFTってもうブーム終わりなのかな…
必ずしもそうとは言えないんだよ!NFTそのもののニーズは高いし、デビンさんは冬の時代に技術革新が起こるとも予測しているんだ!
仮想通貨界隈全体の落ち込みは少なからず影響していますが、Openseaで取引を行うアクティブユーザー数は月間20万人を超えたこともあります。
また、誰でもNFTを気軽に出品できることから、音楽・アート・ゲームキャラクターなど、世界で人気を集めるNFTが数多く出品・取引されています。
Openseaだけでなく、NFTというテクノロジー自体が、落ち込みを乗り越えた後で発展する可能性を秘めているのね。
Openseaの特徴
Openseaが多くのユーザーから人気を集めているのは、NFTの作成から販売までの流れが、比較的かんたんである点にあります。
面倒かつ複雑な手続きを踏むことなく、NFTクリエイターとして自分の作品を出品できます。
自分でNFTアートを作成する能力がない場合は、有望なプロジェクトのNFTを購入して、値上がりを待って売却する方法もあります。
こちらは、仮想通貨取引と同様、差益を得る形の取引になります。
自分の作品を出品するだけじゃなくて、誰かの作品を売り買いすることで利益を出す方法もあるのね。
自分が手に入れたNFTが、いつどのように値上がりするのか楽しみになるよ!
Openseaを利用するにあたり注意したいこと
Openseaを利用するにあたり注意したいのは、日本の仮想通貨取引所に比べると、何らかのトラブルに巻き込まれるリスクが高いことです。
一例として、Google上で「Opensea」のキーワードで検索すると、上位の広告箇所に偽物のOpenseaサイトが表示される事例が多数報告されています。
また、NFTにもコピー製品が出回ることがあるので、身分を偽って有名なクリエイターの作品を出品しているケースもあります。
実際にNFTの購入を検討している場合は、クリエイターの公式アカウントなどからコンタクトをとるなど、安全に注意して取引しましょう。
また、詳しくは後述しますが、Openseaでのメイン通貨はイーサリアムのため、NFTのやり取りを行う中でガス代が発生します。
法定通貨やクレジットカード決済で、NFTを購入できない点に気を付けてください。
イーサリアムを使って取引するんだ!
ビットコイン以外の取引に慣れていない人にとっては、少しハードルが高いと感じるかもしれないね。
Openseaの利用で発生するガス代(GAS)について
Openseaでは、主にイーサリアムを利用して取引を行います。
イーサリアムチェーンを利用した場合、Opensea利用時には、ガス代(GAS)と呼ばれる手数料が発生します。
こちらの手数料は決して安くない金額となっており、イーサリアムチェーンのニーズによって価格も変動します。
Openseaを利用するなら、ガス代について理解しておくことが大切です。
ガス代って、取引で発生する手数料のことだったんだね!
ガス代とは呼ばれてるけど、天然資源とは何の関係もないから注意してね。
ガス代の概要
ガス代とは、イーサリアムチェーンを利用した際の、取引手数料の総称です。
取引のためのトランザクション実行・プログラム処理ごとに発生する手数料と考えると、分かりやすいかもしれません。
ガス代は、取引の承認・記録などの処理を自分たちのコンピューターで行う、マイナーと呼ばれる任意の参加者に支払われます。
要するに、取引を行う人たちに代わって、面倒な計算をしてくれている人に支払う手数料のことです。
マイニングをやってくれている人に支払うお金なんだね。
Openseaで主に使われている通貨はイーサリアムだから、ガス代を支払うことを想定して利用する必要があるんだ!
ガス代の基本的な計算方法
Openseaのガス代は、基本的に以下の計算式で算出することができます。
【ガス代=GAS Price(1GASあたりの単価)×GAS Limit(GASの上限)】
公式だけでは少し分かりにくいので、順を追って説明しましょう。
まず、GAS Priceを算出するにあたり用いる単位が、Gwei(ギガウェイ)です。
このGweiはリアルタイムで変動する数値で、1Gweiは0.000000001 ETHです。
Gweiは、取引の処理スピードを早めようとすると、それに応じて変化する仕組みになっています。
取引完了時間が遅い場合は安いですし、早く済ませたい場合は高くなります。
また、単位自体は決まっていても、イーサリアムの値段は増減します。
そのため、ドル・円などに換算すると金額は変動します。
ちなみに、イーサリアムのガス代をリアルタイムでチェックしたい場合、Ethereum Gas Trackerで処理速度に応じたGweiを確認することができます。
次に、GAS Limitというのは、支払うガスの最大値です。
こちらはOpensea側で金額を提示されるので、その金額をそのまま当てはめます。
この段階では、
- ガス代は変動する可能性があること
- 金額は最終的に円換算して考える必要があること
- 支払うガスの最大値は決まっていること
まずはこちらの基本的なルールを押さえておきましょう。
なんだか複雑なルールに見えるね。
具体的な金額を当てはめてみないと、実際の金額は分かりにくいわね。
ガス代は高騰する可能性がある
先ほど、ガス代は処理速度に応じて変動するとお伝えしました。
そのため、ガス代は取引のタイミングによって高騰する可能性があります。
もともとGweiの変動には幅がありますが、Gweiが3ケタ以上になるとかなり高く感じられます。
仮想通貨界隈では、DeFi市場の拡大やNFTブームの到来によって、ガス代が跳ね上がった歴史があります。
変動が激しいということは、相場を算出することも難しいことを意味しています。
よって、過去の価格帯にこだわらず、できるだけガス代が安くなるタイミングを狙って取引するのがポイントです。
極端な変動も見られるけど、いつでも高いってわけじゃないからね!
過去のチャートをチェックして、価格帯が安い時期に取引するのが重要ね
Openseaのガス代はいくら?
実際にOpenseaのガス代を支払う際は、日本円でいくらぐらいになるのか、気になる人も多いと思います。
続いては、ガス代の金額や、Openseaを利用する際にガス代を支払うタイミングについて、もう少し踏み込んでお伝えします。
いくら支払えばいいのか、目安が分かるとうれしいよね!
支払うタイミングは販売者と購入者でそれぞれ違うから、その点についても注意しよう!
Openseaにおけるガス代の計算例
実際に、Openseaで取引をする際に支払うガス代を計算するためには、
- Gwei
- GAS Limit
- イーサリアムの値段(円換算も含む)
これら3つの数値を使って計算します。
一例として、2022年11月2日のタイミングで取引を行った場合を考えてみましょう。
<Gweiの金額>
- スピードが遅い:10Gwei
- スピードが普通:11Gwei
- スピードが速い:12Gwei
※(1Gweiは0.000000001 ETH)
<GAS Limit>
- 210,000
※(Openseaのデフォルト)
<イーサリアムの値段(円換算)>
233,057円(11月2日 00:10)
上記の条件において、遅いスピードでガス代を算出する場合は、
10Gwei×210,000=0.0021ETH
233,057円×0.0021ETH=489.4197円
上記の通り、約489円と計算できます。
Gweiの変動幅を考えると、安いと言えば安いのかな?
仮に、今回の例でGweiが100になると、金額が10倍になるから、単純計算で4,890円になるわね。
だから、安いタイミングを狙って取引をすることが大切なんだ!
Openseaでの取引で、販売者にガス代が発生するタイミング
Openseaは、大きく分けて「NFTを販売したい人」と「NFTを購入したい人」が利用するマーケットプレイスです。
Openseaの取引において、販売者がガス代支払うタイミングは以下の通りです。
- 購入オファーを承諾するとき
- 作品データを分散サーバー(IPFS)に保存するとき
- 作品を無償配布するとき
- 販売設定をキャンセルするとき
以前は、初回出品時のみガス代がかかるルールとなっていましたが、2022年11月現在は不要となります。
Openseaでの取引で、購入者にガス代が発生するタイミング
次に、購入者がガス代を支払うタイミングについてご紹介します。
- NFTを固定価格で購入するとき
- オファーをキャンセルするとき
- WETH(赤ETH)と交換するとき
WETHとは「Wrapped ETH」の略で、他のトークンと交換できるようにETHをラッピングしたETHです。
赤ETHとも呼ばれ、基本的には「1ETH=1WETH」の固定レートとなっています。
WETHは、オークション・オファー価格での購入に使用します。
そのため、普段からNFTの取引を頻繁に行う人は、まとまった数量を安いガス代で交換しておくと便利です。
都度交換すると、確かにガス代の変動は大きなファクターね。
Openseaでの取引は、それだけガス代が重要になるんだ!
Openseaのガス代を安くするための方法
Openseaの取引の中では、何らかの形でガス代が発生するため、できるだけ安く済ませるための方法を知っておくと有利です。
そのための主な方法としては、以下の3点があげられます。
ガス代をリアルタイムでチェックする
ガス代は時間や日によって値段が変わるので、実際に取引しようと考えているタイミングで、ガス代をチェックしながら取引を進めるのが基本です。
そこで、ガス代をリアルタイムでチェックできるよう、以下のようなサイトの情報をチェックすることをおすすめします。
プライベートセールを活用する
Opensea上で、特定の相手に対して直接NFTを販売する方法を、プライベートセールといいます。
取引相手のウォレットのアドレスが分かれば、あえて高いガス代を支払わなくても、NFTの取引ができるわけです。
ただし、指定した相手以外とは取引ができないなどのデメリットもあるため、事前に取引価格や取引日時についてコンセンサスをとることが重要です。
万一、取引相手を変更するようなことがあれば、かえって手数料が発生するので注意しましょう。
手数料が安い国内取引所を選ぶ
OpenseaでNFTを売買したい場合、仮想通貨取引所からウォレット(MetaMask)にETHを送金しなければなりません。
そのため、取引所から送金までの間に、以下の手数料が発生することになります。
- ETHの購入手数料
- ETHの送金手数料
よって、国内取引所を選ぶ際は、できるだけ購入手数料・送金手数料を減らせる取引所を選びましょう。
また、ガス代の節約という観点から考えると、思い立ったらすぐに取引ができる取引所の方が有利です。
おすすめの国内取引所は?
Openseaを利用する場合は、最短で即日取引ができるbitFlyerがおすすめだよ!
当ブログでは、Openseaを利用する場合はbitFlyerをおすすめしています。
3万円未満の出金の場合、三井住友銀行を選べば出金手数料は220円と安く、ETHの送付手数料は0.005ETHとなっています。
bitFlyer はETHの板取引ができるから、まとめてETHを購入したい場合も便利ね。
まとめ
<この記事のまとめ>
- Openseaで所定の取引をする場合はガス代が発生する
- ガス代は、取引のタイミングによって変動する
- 販売者も購入者も、お互いにガス代を安く抑えられる工夫が必要
OpenseaでNFTの取引をするなら、ガス代の計算はとても重要だよ!
安くするための方法を知っておいた方が、取引は有利になるわね。
やっぱりbitFlyerに登録して、私のイラストをOpenseaで売ってみようかな!